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照射角を14mmまで拡大できる「V860III-S」レビュー

建築写真の合間で人物の撮影も頼まれるようになったため、どうしてもストロボが必要になってきた時期があります。
そんな時に、使いやすくて汎用性の高い、できれば照射範囲が広いものが欲しいと思って購入したのが、「GodoxのV860III-S」です。
人物撮影等が多いならV1でもいいかなと思ったんですが、建物からいろんなもの撮影するので、何かと広範囲に照射できる方がいいんですよね。今日はこのストロボについて、ご紹介していきたいと思います。


開封の儀

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まず外箱です。今回はフリマでいい出物があったのでそちらで購入しました。
Sony用です。キャノン用、ニコン用など、各メーカーに対応する機種が異なりますので、購入時は気をつけてください。

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中は本体、本体ソフトケース、充電器、USBケーブル、コンセント、シャンプーハットみたいなディフューザー、マジックテープで止めるカラーフィルター、スタンド兼1/4ネジアダプター、説明書などです。
カラーフィルターはマジックテープを本体に貼り付けて固定するタイプなので使ったことないです。シャンプハットはたまに使いますが、人物撮影はかっちりライティングを組んですることが多いので、オンストロボですることは少ないです。

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こちらが本体ソフトケースです。ポケット等はないので、付属品等を入れることはできません。

正面に被写体を照らすモデリングランプ

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ストロボ正面にモデリングランプがついていますが、ストロボと同軸でついていないのでモデリングランプとしては機能しないことが多いです。むしろストロボを天井バウンスにして、補助光として被写体に当てる時に使うと便利でした。最新のGodoxのクリップオンストロボについてるサブフラッシュ的な使い方ですね。
あとは物撮りの補助光です。クリップオンストロボを使わないとダメなときは時間がなく、スピード感が必要な撮影なので、あんまり使えないかなという感じです。

最大14mmまで広がるパネル

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こちらがストロボ部分の正面です。クリップオンのズーミング機能で20~200mmまで対応しているんですが、このストロボの大きな特徴として、これをさらに14mmまで拡張できます。

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それが上の画像で、上部のところからパネルが降りてきて、これで14mm幅まで広がります。夜に何かを撮影するときに直で光を当てつつ、幅広い範囲を撮影する時に使いましたが、かなり効果的でした。
もう一つ白いパネルが上に出てると思いますが、こちらは天井バウンスしながら、正面にも光を当てるパネルです。こういうパネル類をさっと取り出して使えるところが、角形のいいところです。

首振り範囲が広い

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このストロボよくできていて、首振りが後ろ側まで向くようになっています。角度的には天井バウンスでよく使う角度まで向くので、後向けて上げるワンアクション減って、効率の良い撮影ができます。このストロボ、こういう地味にスピード感ある撮影に便利な機能が多いです。

TTLとマニュアルを物理レバーで切り替え

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ボディ右面にTTLとMと書かれたボタンがあると思いますが、このレバーを上下に動かすだけでTTLとMが直感的に切り替えられます。クリップオンを使うときはとにかくセッティングに時間が取れないときなので、こういう素早く操作できる機能は助かります。

取り出しやすい電池ボックス

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電池は横から嵌め込むだけの仕様になっています。電池剥き出しなので色々思う人もいると思うのですが、個人的にはすごく使いやすいです。

回転式ロックでしっかり固定できる

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接続部分のロックはかなり簡単です。グレーのボタンを押しながらくるっと回転させるだけでホットシューなどに固定できます。最新のV100にも同じ機構が採用されているので、評価はかなり高いものなんだと思います。

液晶も見やすく操作もしやすい

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タッチパネルではありませんが、操作はしやすいです。液晶はモノクロですが視認性は高いです。通常はバックライトがブルーですが、スレーブモードになるとオレンジ色の液晶になります。
この画面からグループやチャンネルは変更できるんですが、IDは変更できないのでそれも簡単にできるといいなって思います。

リサイクルタイムも速いし、機能も充実

フル発光で1.5秒のリサイクルタイムとスペックでは書かれていますが、まあ滅多にフル発光はしないので、普段TTLで使っている感じでは、サクサクと撮影できています。チャイナ製のストロボでもGodoxはかなり信頼できますね。
ハイスピードシンクロであったり、先幕シンクロなど、他のストロボでついてる機能はひと通りついています。

14mm照射例

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ストロボを買ったときにテストで撮影した城門の写真です。照射角は14mmでTTL、オンカメラで撮影しました。広角16mmで撮影した写真で、少しトリミングして歪み補正してあります。周りに照明が少ないところなので、夜は真っ暗なんですが、ここまで広い範囲をしっかり撮影することができました。

広角レンズでも使えるクリップオンストロボ

集合写真とか建築とかで、何かと広角で撮影しないとダメな時に活躍するストロボです。
円形ストロボのように綺麗に光が広がるタイプじゃありませんが、広角の画角いっぱいに光を広げてくれる貴重なストロボだと思います。きっちりライティングを組めるときはサブのストロボとしても使えるし、ライティングアクセサリーをつけて、光の質もコントロールできます。
サクサクと撮影しなければならない現場でも活躍するし、補助光としても使える便利なストロボ。ストロボ欲しいけど何がいいかなと悩んでおられる方は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。


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