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旅行にも仕事にも使えるカメラ「α7Ⅳ」レビュー・選んだ理由や1年使用した感想

この2年ほど知り合いの会社から写真撮影の仕事を頼まれることが多くなりました。そこで写真や動画で使いやすいミラーレス一眼を買おうと思い、ソニーのα7M4を購入しました。仕事と旅行の撮影に1年ほど使用しましたので、今回は選んだ理由や感想も含めてレポートしていきたいと思います。

α7M4を選んだ理由

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画質と価格のバランス

今のカメラ選びで最も重視されなければならないのはイメージセンサーだと僕は思います。ソニーはイメージセンサー開発では最先端を進んでいる企業で、今や他社のカメラもソニー製のイメージセンサーを使っている場合があります。そのような最先端技術を普及価格の製品に収めたのがα7Mc4です。
優れてた画質とコストパフォーマンスが選択の第一理由です。

様々な環境で撮影できるスペック

今回、仕事を含む用途を考えて、昼でも夜でも、暗い場所でも明るい場所でも、様々な環境で使用できるように汎用性が高いものを選ぶ必要がありました。α7Rシリーズは高画素機ではあり高画質撮影には向いていますが、画素数が上がる分、セルひとつあたりで取り込める光の量が減るため、暗い場所での撮影が苦手です。それに対してα7Sシリーズは画素数を抑えて光を取り入れる量をアップさせているんですが、写真が高精細ではありません。(と言っても十分な画素素数ではあります)
α7M4はM3よりも画素数がアップして暗所性能が少し下がっていますが、バランスをとったスペックになっているため、あらゆる環境や使用目的で使うことができます。

動画性能とレンズ補正機能

ソニー製のカメラで優れているところといえば動画性能でしょう。対応純正レンズとセットで使った場合の手ブレ補正やブリージング補正などが充実しています。また上記の動画のように後処理での手ブレ補正ソフトも無料で提供されるので、撮影時は直感的に撮影、後から処理して映像作品に仕上げることも可能です。

サードパーティ製も含めた充実のレンズラインナップ

高価な純正レンズだけでなく、コストパフォーマンスに優れたTAMRONやSIGMAなどのサードパーティ製レンズも充実しています。今、TAMRONの17-28mm
F2.8のレンズをメインで使用していますがLignt Roomの後補正を念頭に置いて撮影すれば、十分いい絵作りが可能です。
もちろんソニーのレンズの最高峰GMレンズは明るく解像度が高い写真を撮れるのですが、その分、重量が増える傾向があります。逆にソニーのセカンドラインGレンズやサードパーティ製は、どこかに欠点があるのですが、そこをLightRoomなどのソフトで後処理することで写真のクオリティを維持することができます。
制作スタイルに合わせて、レンズを選べるのもα7を選んだ理由です。

開封の儀

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今回はたまたまいい出物がオークションで出ていたので、そちらで購入しました。箱は高級感あるブラックです。

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側面にはカメラ本体の画像をプリント。

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箱の底はαのキーカラー・オレンジ色ですね。

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箱の中は重層的になっていて、かなり強度がありながら、衝撃を吸収するようになっています。

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説明書関連はこんな感じです。

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箱の最下層部に本体と付属品が詰められてます。本体を包むケースも紙か布かわからないですが、そこそこ厚みのある素材でした。

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付属品はバッテリーひとつ、充電アダプター、USBケーブル、ストラップです。充電は本体につないでやるか、別途充電器を購入する必要があります。
僕はバッテリー2つ充電できる充電器を別途で購入しました。

カメラ本体

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こちらがカメラ正面です。レンズのロック解除ボタンはレンズの斜め右下にあります。本体右側は握りやすいように突出したグリップなっており、グリップ上部にダイヤルがあり、露出等はここでも変えられます。

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こちらカメラ上面です。グリップ上部にシャッターと電源オンオフレバー、その後にある赤色リングが録画ボタン、その多ダイヤルなどが配置されており、主に右手で操作できるようになっています。
ファインダー横のダイヤルがモード切り替えダイヤル。Auto、露出優先、シャッタースピード優先、カスタム設定などを呼び出せるようになっています。モードを合わせる際は、ファインダー上部にある白いラインが目印です。モニター側にも白いラインがありますが、こちらは写真、動画などを切り替えるレバーの目印になっています。ここはよく間違うので注意です。

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背面になります。ここはカスタムボタンを含めて様々なボタンやダイヤル等があり、複雑です。
カスタムは動画用、写真用で分けて設定できますので、youtuberなどの設定を参考に自分のスタイルに合わせて設定してください。

使ってみた感想

ここからは、使ってみた感想になります。建築物等を撮影する機会が多いため、ここに掲載する写真や動画はTAMRONの17-28mm F2.8の広角ズームレンズで撮影しています。軽量でジンバルにも載せやすく、すごく取り回しのしやすいレンズです。


とりあえず失敗しない

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現像や画像編集することを前提に撮影しているので、とりあえずピントが合えばいいと思って撮影してますが、とりあえず失敗が少ないです。オートフォーカスも様々な種類がありますが、適切に使えばほとんどずれることがないし、マニュアルフォーカスもフォーカスポイントを拡大してみられるのでズレがないです。フィルム並みの厳密な設定をしなくてもパシパシ撮っていけるのがいいです。
暗い場所が難しい可能性あるかなと思いましたが、ISO感度上げすぎるとノイズがのってくるので注意すべきかなと思います。

RAWデータがかなりいい

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写真の撮影データはRAWとJEPG同時記録にしてるんですが、RAWデータがかなりいいです。例えば上の写真は補正後で、自分の逆効果を残しながら背景の空をドラマティックに現像しました。

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こちらが元写真です。かなり暗めの写真になってるのですが、白飛びをさせず、ある程度狙っている部分の階調ができるように写真撮影しておくだけで、現像や画像処理で見違えるくらい美しい写真になります。

動画撮影で簡易ズームとして使えるAPS-Cモード

動画撮影時にセンサーをクロップして画角を狭くし、ズームのように使えるAPS-Cモードが非常に便利です。動画撮影時にもう少し画角を狭くしたいなという時がよくあるんですが、レンズの付け替えが面倒なのでこのモードを多用してました。特に動画は写真ほど解像度いらないので、写真用のセンサーをクロップしたところで画質はそこまで落ちません。

自分だけの使いやすさを追求できるカスタム設定

写真用、動画用に様々なカスタム設定を割り当てることができるのも、α7のいいところだと思いました。このあたりの設定をしっかりしておくだけで、撮影時のストレスが軽減できるし、思い通りの撮影を行うことができました。

S-Cinetoneという動画設定がいい

東京に出張したときにジンバルのテストも兼ねて撮影してきました。最初、S-logという後処理前提の記録形式にしようと思ったんですが、youtube等でおすすめされていたソニー独自のカラープロファイリング「S-Cinetone」で撮影してきました。昔のフィルムライクな映像になりつつも、状況に応じた最適な表現をしてくれるので撮影が楽でした。
TAMORNのレンズ&AUTOで撮影しので、フリッカーが出てたり、ブリージングが出てたところもありますが、撮影方法や設定を見直せばかなり良くなりました。次はそういう作品をネットに上げていきたいと思います。

普通の写真ならどこのレンズでもいい

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他のレンズも借りて使ってみましたが、後処理でレンズの歪みを修正したり、色味は作り込めたりできるので、ある程度の解像度で撮影できるレンズならどこでもいいと思います。解像度だとSONYのGMシリーズ、SIGMAがいいと思うし(その代わり重いです)、取り回しも含めて考えるとSONYのGシリーズやTAMRONのレンズが使いやすいと思います。
動画撮影となると手ぶれ補正やブリージング除去する機能などは純正でないと使えないものがあるため、純正がいいです。
実はまだ純正レンズをひとつも持っていないので、GMの単焦点か、旅行動画の撮影も含めて、新しい24-50mmF2.8のGMレンズを買おうかと思っています。

まとめ・旅のカメラとして考えると

自転車旅行のお供にこのカメラは少し重いかなと思います。動画撮影にしてもそれなりのジンバルを抱えて行く必要があるので、かなり大変。パッと出して撮影するといった用途に不向きなので、どうしても機動力が落ちていきますので、RX100のような高級コンパクトとGoproなどのアクションカムとの組み合わせがいいと思います。
ただ旅の記録を写真でも映像でもしっかり残したいという人には有効なカメラだと思います。
カメラの仕事も色々と増えていきそうなので、今後、仕事の練習も兼ねて、このカメラを使った写真等を掲載していきたいと思います。


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