自転車で宿泊しながら旅をする時にいちばんお金がかかるのは、宿泊代。だからと言って慣れない人が野宿をするのを、僕はおすすめしません。荷物は増えるし、疲れは取れないし、場所はないし、とデメリットの方が多いです。(キャンプを目的とするならいいんですが・・・)
そこで今回は、自転車の旅ではどういうところに宿泊するのがいいのか、おすすめも含めて書いていきたいと思います。
野宿をお勧めしない理由
僕はバイクで旅をしていた時はキャンプも野宿もしていました。その時の経験も踏まえて、野宿をしない方がいい理由を5つにまとめました。
場所がない・キャンプ場が遠い
最近、あらゆるところでテントの設営が禁止されていたり、バーナーの使用が禁止されています。許可されている場所は大体キャンプ場で、あとはグレーゾーンとして大きな河原や道の駅などがありますが、マナーの悪さから禁止されるところもあるそうです。
バイクの旅だったら、テントがはれる場所まで移動するのは簡単ですが、自転車旅では距離があるとかなり大変です。テントがはれる場所はだいたい人里離れたところにありますから。
あとキャンプ場で無料のところもありますが、最近は有料のところも多く、安い宿泊施設と値段が変わりません。だから自転車で目的のある旅なら、野宿やキャンプは避けたほうがいいです。
荷物が多く、重くなる
安くていいテントは結構あるんですが、それでも数kgあります。食事のバーナーなどを積み込めば、軽く5kgは越えて10kgまで行くことも。バイクなら余裕なんですが、自転車だとさすがにキツイです。
重くなれば機動力も落ちるし、走行距離やスピードにも影響が出ます。もしそれなりの距離を旅するなら、野宿やキャンプは諦めた方が賢明です。
盗難や犯罪、通報される
うちの近所でも公園があり、たまに野宿している人がいますが、たいてい警察に囲まれます。犬の散歩をする人が通報するんだと思いますが・・・野宿って周辺住民の人たちをすごく不安にするんです。突然、自分たちのテリトリーに知らない人が生活し出すことになるんですから。
あと都市部では盗難や犯罪に巻き込まれることもあります。警戒しながら眠ることになるので、疲れも取れないし、旅も楽しくありませんよ。
疲れる 風邪を引く
自転車旅行でいきなりキャンプすると、だいたい体調を崩します。寒暖差や結露、寝床の硬さなど原因は様々。キャンプや外で眠るのは、結構カラダの慣れが必要なんです。
疲れが取れないのはもちろんなんですが、風邪でも引いてしまうと、そこで楽しい旅は終了になってしまいます。防寒対策や、快適に眠れる対策をすると、今度は荷物が増えます。
目的がキャンプ以外の場合なら、別の宿泊先の方が効率的です。
自然は強い、舐めると危険
たまに山に行くと河原でテントをはっている家族を見かけます。ひどい時は4WD車で川を越えて中洲にテントをはっている人もいますが、あれ、川が増水したら確実に死にます。
都会の人はわからないと思いますが、川って増水する時は一瞬なんです。気付いたら水でいっぱい。しかもそういう時って木やら石やらが一緒に流されてきて危険です。ちゃんとした無料のキャンプ場でも、足場はぬかるむ、下手すると川や池に早変わりするところもあります。
最近、ソロキャンプが流行ってますが、本当に気をつけて行ってほしいなと思います。
自転車旅でおすすめの宿泊先6選
過去の旅から自転車旅行に向いていて、安くで宿泊できるところをセレクトしました。一人でも宿泊可能なところがほとんどです。
【6位】当たると豪華な食事も出る「旅館・民宿」
究極の当たり外れがあるのが安い旅館・民宿です。最悪なところは最悪なんですが、当たりをを引くと最高です。特に海辺の民宿で当たりを引くと、豪華なお魚料理が激安で出てきたりします。
当たりのお宿はだいたい評価が高く、予約でいっぱいの場合が多いです。もし空きがあったら、瞬間で予約するといいでしょう。設備は眠れたらOK!という人におすすめです。
【5位】観光地以外なら安くて快適「民泊」
観光地はかなり高額だったりするんですが、地方の民泊はかなり安いところも多いです。チェックインも鍵の番号教えてもらうだけのところが多く、スケジュールが遅れても安心なのが特徴です。
ただ管理者によっていろいろ差があるので、値段と評価を見比べて判断するといいでしょう。
【4位】交流も楽しい「ゲストハウス」
バックパッカーが宿泊する低価格なお宿です。ベットは2段ベット、ほとんどの設備は共同で使用するため、すごく安くで宿泊できるのが魅力。お洒落でキレイな内装のところが多いのも特長です。
ここで宿泊するいちばん楽しみが交流。国籍や言語、年齢がバラバラでもいろいろな話ができるのが楽しいです。また同じような旅をしている人がだいたいいるので、情報交換もできて便利です。
【3位】大浴場で疲れを癒す「サウナ・カプセルホテル」
ホテルよりは安く、ネットカフェよりは高いのがサウナやカプセルホテル。昔は、ちょっと危ないところもありましたが、最近は、キレイで快適なところが多いです。
嬉しいのが大浴場。大きな湯船にゆったり浸かって旅の疲れを癒すことができます。場所によっては温泉水になっているところも。
【2位】安くてジュース飲み放題「ネットカフェ」
安くて、快適で、個室で、ジュース飲み放題なのがネットカフェです。ソフトクリーム食べ放題のところもありますね。シャワーがついているところも多いし、個室に鍵がかかあるところも増えています。
また地方都市周辺には必ずある施設なので、ホテルの予約をしないで行く旅でも、飛び込みですぐに宿泊できます。毛布をサービスしてくれたり、朝食が出るところもあり、かなり至れり尽くせりな施設も。お金がない旅人の味方です。
【1位】ベットでぐっすり「ビジネスホテル」
価格はそれなりになりますが、ベットでぐっすり眠れて疲れを癒せるビジネスホテルは最高ですね。おすすめポイントは、やはり設備の充実度。お風呂やシャワーがちゃんとあるのはもちろん、洗濯機があるので、長距離旅行の時は数日に1回は泊まってお洗濯をしていました。
個人的には「カンデオ」か「ドーミイン」というビジネスホテルグループがおすすめです。カンデオ」はどこの場所でも規格化されたホテルの設計で、屋上に露天風呂があり、お部屋もシックで統一感があります。「ドーミイン」は大浴場と快適なお部屋だけでなく、夜鳴きそばという夜食サービスがあります。どちらも朝食が豪華で健康的なので、カラダを使う自転車旅にはピッタリですよ。
宿泊先を探す時に便利なアプリ&サイト
最近はスマートフォンですぐに宿泊先を探せるので便利になりました。ここではおすすめのアプリなどをご紹介します。
現在地からの距離がわかる「Googlemap」
まず宿を予約してから旅に出るというのでもいいですが、自転車旅は予定通り行かないことが多いので、当日宿を探すことも多いです。まず最初に使うのはGoogle Mapです。現在地からどのくらい離れたところに宿があるのかを、ざっくり探すのに便利です。ここはあくまで探すだけです。
ネットカフェは「専用アプリ」
ネットカフェに宿泊する場合は、専用アプリやWebサイトで設備を確認します。特にシャワーがあるかどうかが重要です。
快活CLUB、自由空間の2大チェーンはアプリをスマホに入れておくと、設備をすぐに確認できます。アプレシオもそれなりのチェーン店ですが、アプリがないので、ネットで会員登録などしておくと、楽に宿泊できます。
ゲストハウスなら「Booking.com」
ゲストハウスは、観光地や外国人観光客が多いところ、風景や自然、古い街並みが残っているところに集中しています。もし宿泊地がそのような場所になりそうならBooking.comでチェック。ここはゲストハウスの登録率が高いです。
民泊は「Airbnb」
民泊はAirBnbですね。アプリを入れておくと宿泊から支払いまで全部できるのでめっちゃ便利です。場所検索がざっくりしているので、よく住所を確認しましょう。
ホテル・旅館は「じゃらん」
いろんなサイト見ましたが、正直じゃらんがいちばん安くて使いやすいです。施設の量もダントツだし、プランも多いです。閑散期は早割だけでなく、直前割なんかもあり、かなり激安価格の場合もありますので必ずチェックします。ただプランが大量にあるので間違わないようにしましょう。
眠りは旅で最も大切なことだから
1日の疲れを癒し、翌日の旅に備える眠りの時間は旅でとても大切な時間です。ただ宿泊にはお金がかかるのも事実。旅の目的や行程を考えながら、自分にいちばん向いている宿泊先を見つけてください。