家族の都合で地元に帰ってきたときに、建築デザイン会社の友人から写真を建築物の写真を撮ってほしいと言われたんです。
とりあえず持っていたRX100で撮影したらそれでいい!と言われたんですが、ちゃんとした建築デザイン会社なんだからそれはダメだろうと言って、α7Ⅳを買って撮影したのがカメラマンをする最初でした。
今ではソニーのGMレンズも所有していますが、最初はGMは買えなかったので、建築物も取れるカメラとして選んだのが、Tamronの17-28の広角ズームレンズです。
通常の広角ズームよりもズーム域を狭めるかわりに、画質や使いやすさを優先したレンズで、撮影失敗の少ないレンズだと思います。
最初の広角レンズに、ジンバルに載せるレンズに優秀だと思うのでご紹介したいと思います。
目次
開封の儀
この時は中古レンズで状態が良さそうなもの、評判がいい方から購入しました。こちらが外箱です。
箱を開けたところです。きれいにレンズが収納されています。
新品なら色々入っているのかもしれませんが、とりあえず入っていたのが、レンズと保証関連でした。
インナーズーム・重量420gの軽量広角レンズ
このレンズの大きな特徴は、ズームしても胴体が伸び縮みしないインナーズームです。
伸び縮みしないので埃等の侵入も防げるし、重量バランスの変化も少ないのでジンバルに載せる時もいいです。
(重量バランスは少しは変わるので、重量バランスにシビアなジンバルはご注意ください)
フィルター径67mm、F2.8通しコンパクトレンズ
Tamronといえは僕の中ではコンパクト設計で画質のいいレンズを出すメーカーなんですが、それを体現する広角ズームだと思います。
フィルター径は単焦点レンズに多い67mmでフィルター等の使い回しもしやすいです。
ズーム域は17-28mmで広角ズームとしては狭めです。あとで作例を出しますが、補正しやすいし、失敗しない画角だと思います。特に広角16mmが欲しいって思うんですが歪みも出るので、17mmで止めたのがアマチュアの人にも使いやすい理由なのかなと思います。
またF2.8通しのレンズで明るくて、暗所でもそれなりに対応できるのがありがたいです。
ボタン類のないシンプルな構造
AFMF切り替えスイッチとか、ロックとか、余計なものが一切ありません。
ヒューマンタッチというタムロン独自の設計思想をもとに作られたらしく、フォーカスリング、ズームリング、以上です。
基本はカメラの優秀なAFを利用して、パシパシ撮影していくのに向いていると思います。旅行や時間の限られた場所での撮影に向いています。
ジンバルに載せた動画撮影にピッタリ
上は東京に行ったときに撮影した動画です。このレンズですべての撮影をしました。こういう動画撮影には十分な画質で、何より軽いのがいいですね。
使っているジンバルがRS3miniなので重量バランスに少し気を使うタイプなんですが、このレンズだとスムーズに撮影ができました。
ソニー独自の強力手ブレ補正が効かないので手持ちの撮影は厳しい時もありますが、ジンバルを使った撮影にはピッタリだと思います。
背景を取り入れた人物撮影
お世話になっているフルート職人さんの写真です。
工房で後に引けない状況でこのレンズで撮影しました。仕事場の雰囲気を活かしつつ、センター寄りで人物を配置すればそれなりの写真が撮影できます。人物に近づけば背景がもっとボケたりもするんですが、広角でよると被写体の人が緊張するのでこんな感じの写真がお仕事ポートレートとしてはいいかなと思いました。
広角で切り取る美しい風景
楽器吹いてるところも撮りたいと言われたので、海に行って広角で撮影した写真です。いい感じで空がドラマチックになった時の奇跡の1枚です。
広角の風景、真ん中の人物ともにわかる作例かなと思います。
手元やテーブルフォトの撮影も
作業している手元やテーブルフォトなんかも撮影できます。背景ボケがあっさりなので、メインの被写体だけをフォーカスをする写真は難しいですが、逆に言えば、ある程度広い範囲にピントが合うので失敗しないです。
建築との相性もいい
広角ならではの奥行きを出す撮影方法ができるので、建築の撮影にはすごく向いてます。また17mmっていうのが絶妙で歪むんだけど補正をかけやすい画角なので、柱を真っ直ぐにするような修正もすごくやりやすかったです。
旅行などの撮影に向いている広角ズームレンズ
風景やテーブルフォト、背景込みの人物撮影など、カメラレンズの特性を分かった上で撮影すれば色々使えるレンズだと思います。
また歪み等もありますが、Lightroomのプロファイルや補正機能等を使えば、クオリティーも上げやすく、補正もしやすい写真が撮影できるなと思いました。
今は他にもレンズが色々ありますが、この画角でインナーズームのレンズは貴重だと思います。予算がないけど広角ズームがほしいという方には、一度使ってみてはいかがでしょうか。