昨日は石薬師宿まで行ったところで夜の暗闇のため前がほとんど見えなくなり、宿泊することになりました。
今日は気分も爽快、そして朝も早くに起きられたのでスタートも好調です。このまま鈴鹿峠を越えて滋賀県へと思ったのですが、峠を前に休息日を入れようと思いました。
亀山まで行ってそこから電車に乗り、伊勢神宮に参拝しようと思います。ということで、ブロンプトン東海道五十三次の旅day9スタートです。
目次
ルート案内「3kmのショートコース」
石薬師宿から庄野宿の間は、約3kmととても短いコースです。
アップダウンもほとんどなく、快適に進むことができますが、街灯がない田んぼの畦道を通る箇所があり、夜は真っ暗闇です。用水路に突っ込む可能性もあるので、夜は通らない方がいいでしょう。
見所は美しい田園風景です。景色に見惚れて、田んぼに落ちかけましたw
まずは石薬師宿まで戻る
とりあえず前日は街灯がない真っ暗闇の中、なんとか鈴鹿の市街地までたどり着いたので、今回は鈴鹿の街から石薬師へ向かいます。単線電車が走ってますね。
田園の素敵な眺めです。そりゃ街灯ないですよね。石薬師宿は鉄道の路線から外れてしまった宿場町。現在の主要な市街地からも離れています。
前日通った国道1号線にある鈴鹿市の看板。この先が石薬師宿だったはず。
石薬師宿に到着
ここ2、3日、夜の写真がことごとく失敗しているので、さすがに学習しました。
前日の夜に失敗している写真を確認して、石薬師宿の入り口から撮影しなおします。この先が江戸方見附。
ちょうど見附跡付近に案内看板とちょっとしたお堂が。
案内看板には石薬師宿の観光スポットが書かれています。なんかパワポっぽい感じの看板ですね。
横にあったお堂は誰かが旅の安全を祈るために建てたであろうお地蔵さんだそうです。
石薬師宿を進む
宿場内の様子です。田舎の集落という感じですね。
こちらが本陣あと。古い建物が残っているようです。
説明書きによると、本陣の宿帳には浅野内匠頭の名前もあるそうです。ご乱心前の参勤交代でこちらに来たんでしょうか。
自転車とセットで記念撮影しておきます。
佐々木信綱と石薬師
ここは昭和前半の歌人・国文学者の佐々木信綱の出身地だそうです。
僕はここに来るまで知らなかったんですが、童謡「夏は来ぬ」の作詞家だったんですね。こちらに佐々木さんが避暑でやってきた時に本を土蔵に置き、誰もが閲覧できるようにした文庫があったそうです。
現在も図書館として地元ボランティアの方が運用しているそうです。
佐々木信綱資料館の前で記念撮影。看板に卯の花の里と書かれていますね。
こちら佐々木信綱資料館ができた時に設置された看板。経歴や実績と資料館の概要が書かれています。
こちらが佐々木信綱の生家。お父さんも歌人だったようです。文学一家ってあるんですね。
卯の花が咲く街道
写真を撮っていたら近所のおばちゃんに声をかけられました。
きれいな白い花が卯の花だそうです。おばちゃん曰く、観光に来る人もいるので何か考えてほしい、お金はないんですがとお役所に言われたらしく、みんなで考えて、佐々木信綱作詞の夏は来ぬに出てくる卯の花を植えているそうです。
ちょうど良い時期に来たねと言われました。
石薬師の出口へ
目の前に橋がありますが川ではありません。下には国道1号線。丘を切り開いて国道を作ったため、寸断された旧東海道に橋をかけてつなげています。
浮世絵 石薬師
ここの浮世絵は、山の麓にある石薬師寺と宿場町です。
現在の風景です。目の前にあるのが石薬師寺。もう少し離れて撮ろうと思ったんですが、思ったほど距離が取れず、こんな感じにしました。
そしてこの辺りが石薬師宿の京方見附。ここから庄野宿への旅がはじまります。
石薬師の一里塚
石薬師宿を出たところ。目の前に一本の木が生えています。そこが石薬師の一里塚跡です。
一里塚の説明看板。江戸時代のことが書かれているのかなと思ったら、ここは足利将軍が設置させたと書かれていますね。珍しい。最後に、「くたびれた やつが見つける 一里塚」という歌が併記されています。ここで詠まれた歌なんでしょうか。
木の下に記念碑があります。そして卯の花。さりげなく植えてるところが、この町の人たちの素敵なところです。
一里塚の反対側には石薬師宿の石碑がありました。左奥にトンネルがあります。そちらが旧東海道。昨日、このあたりが真っ暗だったため、先に行かなかったんです。
川も田んぼもあるので、下手すると落ちてましたね。無理しなくて正解でした。
旧東海道を進む
目の前にあるのが関西本線。その下を潜って向こう側へ。このあたりは鉄道や国道1号線が開通したあと、旧東海道を田んぼにしてしまい、うやむやになった地域です。
水田が広がる日本の原風景。すごく落ち着きます。とりあえず田んぼの畦道を進みます。
1号線と合流。このまま庄野宿までは国道1号線を進みます。
しばらく行くとすぐに庄野宿の近くに来ました。ここで国道1号線を右折。その先が庄野宿の入り口です。
庄野宿に到着
先ほど右折した交差点から少し進んだところ。こちらが庄野宿の江戸見附跡です。
庄野宿 浮世絵
ここの浮世絵は、雨が降り始めたので先を急ぐ旅人の絵です。
この絵はどこの風景がわからないそうなので、とりあえずこちらの庄野宿の入り口を撮影しました。雨でなく快晴ですがw
庄野宿内を進む
とりあえず庄野宿の看板と記念撮影。
こちらは宿場内の街道。大きなお宅が多いのが印象的でした。
庄野の集会所が本陣跡です。
地図上はこちらが庄野宿の京方見附後なんですが・・・
もう少し先の交差点にあるお家の前に庄野宿の石碑が立っていました。
道がちょっと変形しているので、こちらが見附跡だったもしれません。
石薬師宿から庄野宿の間は短いので一瞬で到着しました。この先の亀山宿が今日のゴール。このままの勢いで進みたいと思います。
つづく
“東海道五十三次day9-②庄野宿から亀山宿まで”
“東海道五十三次day8-③四日市宿から石薬師宿まで”
“東海道五十三次day9まとめ・距離・時間・ルート・予算”
“東海道五十三次の旅「日本橋から京都」全行程まとめ!”