夕暮れになった時点で、なんとか浜名湖周辺まで辿りついたブロンプトン東海道五十三次の旅6日目。舞阪宿から次の新居までの東海道は舟ルートなんですが、現代は舟がないため、浜名湖上にある島伝いに迂回ルートを走ります。
ルート案内「6kmの島伝いコース」
舞阪宿から新居宿の間は、約6kmの島伝いコースです。浜名湖の上にある島や橋を国道301号線に沿って進みます。見所は浜名湖の美しい景色と、新居宿の関所跡。夕暮れ時に行ったのがよかったのかもしれません。
浜名湖の上の迂回ルートを進む
舞阪宿を出ると、まず最初に渡る橋が弁天橋。赤い欄干が印象的ですね。渡った先が弁天島、国道301号線を進みます。
島の中央にあるのが弁天神社。弁天というだけあって、やはりこの土地には天女の伝説があるようです。
この弁天島周辺の美しい景色に惹かれて天女が降りてきたけど、なんだかんだあって三保の松原へ行ってしまったらしいです。
この神社は江戸時代に航海の無事を祈願して建てられたようです。
こういう伝説って具体地名が出る場合は、なんらかの歴史的事実とかぶっている可能性があるんですよね。三保の松原に行ったというところがポイントのような気がしました。
天女の伝説をあれこれ考えている余裕はこの旅ではなかったので、先へと進みます。こちら弁天島の風景。意外にもけっこう人が住ん出るんですよね。
そして弁天島から次の島へ渡ります。
この島にも人が住んでる感じです。
そして3つ目の橋を渡ります。この向こうが新居になります。沈みゆく太陽に向かって走るのは気持ちがいいです。
こちらが新居側の風景。このまままっすぐ行けば新居宿なんですが、浮世絵の景色を撮影するために、左へと分岐する道へ進みます。
浮世絵 新居宿
新居宿の浮世絵は浜名湖を渡る船とその向こうに見える新居の関所です。
現在はこんな感じのところ。海が埋め立てられて陸地になっています。このブログを書きながらGoogleMapと照らし合わせて写真を確認しているんですが、方向が逆でした。とはいえ、同じような景色です
。
新居宿に到着
そして少し進むと新居宿に到着。昔はこの辺りまで砂浜で、上陸するとすぐに関所があったそうです。
新居宿を出発するときは海の上を走るので大変かなと思っていましたが、風も少なかったので快適に進めてよかったです。
こちらが現存する関所の建物。浮世絵に描かれているもと同じでしょうか。
こちらが関所の門です。ここをくぐって、宿場町の方へ進みます。この感じ箱根に似ていますね。ただ箱根ほどは観光地化はされていません。
宿場街に出てくると、最初に見えるのが旅籠・紀伊国屋さん。本屋ではありません。
江戸時代からの建物が残ってるのかと思ったら、明治7年に火事で焼失してしまい、現在の建物は再建されたものだそうです。
しばらく宿場町を進むと、東海道はこの突き当たりを左折。正面が飯田本陣跡です。昔の建物は別の場所に移築されているらしく、前にある建物は当時のものとは違うそうです。
飯田本陣跡の隣にあるのが、疋田本陣跡。こちらは石碑が建っているタイプですね。
しばらくまっすぐ進んだあと、こちらの交差点を右折。この途中に一里塚跡があるんですがよくわかりませんでした。
見附付近にあった棒鼻跡の石碑。
棒鼻とは駕籠の棒先という意味があるそうで、大名がここで行列を整えたことからこのような呼び名になったそうです。また土塁で道が狭められていたらしく、一度にたくさんの人が通れないようにした防御設備でもあったそうです。
このクランク状のところが京方の見附跡。
日も暮れてあたりも暗くなり始めました。もう少し行けそうだったので、次の宿場を目指して出発しました。ただこの判断がこのあと・・・
つづく
“東海道五十三次day6-⑥新居宿から白須賀宿まで”
“東海道五十三次day6-④浜松宿から舞阪宿まで”
“東海道五十三次day6まとめ・距離・時間・ルート・予算”
“東海道五十三次の旅「日本橋から京都」全行程まとめ!”