ブロンプトン東海道五十三次の旅も6日目。宿泊していたネットカフェから早く出る予定だったのですが、ちょっと寝坊してしまいました。さすがに疲れてしまったようです。とはいえ旅を続けるために掛川の街へ出発します。
目次
ルート案内「10kmのミドルコース」
掛川宿と袋井宿の間は、小さなアップダウンはあるものの比較的フラットな街道です。県道253号線を中心に走りますが、国道1号線と交差するところは少し道が複雑になっていますので注意が必要。自動車は国道1号線を走るため、旧東海道は交通量も少なく、自転車で快適に走れます。また松並木が所々で残っていますので、街道の雰囲気も楽しめます。袋井宿は、東海道のど真ん中の宿場町らしく、あちらこちらでど真ん中推しです。
掛川の城下町へ
夜は気づかなかったのですが、街に出ようとすると掛川城が見えて来ました。
このお城、古そうに見えたのですが1994年に木造で再建されたお城だそうです。東海の名城と呼ばれた姿を見ることができました。
宿が街から離れていたおかげですw
ちなみに山内一豊が城主を務めたことがあり、高知城はこの掛川城をモデルにして建てられたそうです。
その次に現れたのが、レトロな建物。歴史的な価値あるお店かなと思って看板を見ると、なんと「清水銀行」!こんな木造の銀行見たことないですw宿場町の雰囲気を大切にする地元密着の銀行ですね。
看板を見ると両替の看板が。江戸時代の広告を勉強したことがあるのですが、看板の文字だけでなくカタチを作って業種をわかりやすくしたそうです。再現度高いですね。
そして昨日のゴールだった本陣前に到着。夜は屋台街が賑わってましたが、朝はひっそりとしています。記念撮影をして次の宿場へ出発です。
この付近が掛川宿の京方見附跡です。現在は普通の住宅街になっています。
掛川宿を出て旧街道を進む
掛川宿から真っ直ぐ進んだ道をここで右折、右の細い道が旧街道になります。
この辺りは十九首塚と呼ばれているそうです。
平将門を討伐した藤原秀衡がここに将門他19名の首を弔ったと伝えられているそうです。千代田区にも将門の首塚があったと思うのですが、どういう関係なんでしょうか。血洗川とか怖さいっぱいの記述がありますね。
将門の首塚も見たいところだったんですが、先を急ぐのでここはスルー。先へと進みます。細い道から再び2車線の道に合流。
浮世絵 掛川宿
先ほどの合流からしばらく進んだところに大池橋があります。ここが掛川宿の浮世絵のモデルになったところです。
土橋の上を渡る老夫婦とお坊さんが印象的ですね。ちなみに後ろにある山は、想像によって描き加えられたそうです。背景寂しかったから描いちゃったんですかね。
現在の大池橋です。土橋からコンクリートに変わっていますが、現在も人々の往来が絶えない橋でした。
大池橋を渡り、その先へ
大池橋を渡ったところです。新しい家があるものの、都市部を離れた風景になって来ましたね。ここからは県道253号線を走っていきます。
鳥居町という交差点です。ここを曲がったところに静岡の名物ハンバーグ店「さわやか」の掛川本店があるんです。ちょっと行きたかったんですがここは我慢しました。
大池一里塚
今回はちゃんと一里塚跡を発見しました。こういう碑文をちゃんと立てて置いてくれるとわかりやすいんですけどね。
街道らしい松並木が少しずつ現れるようになりました。この辺りは東海道という感じがします。
国道1号線の高架をくぐって向こう側に出ます。
高架をくぐったらすぐに左折。
そして、すぐに右に進む脇道が現れます。こちらが旧東海道。この辺りは国道1号線がバイパスになっているんですが、高架にする際に斜めに走っていた旧東海道を分断したんだと思います。
先ほどの1号線の高架から次の間の宿・原川までには、このような松並木がつづいています。東海道って感じがしますよね。
間の宿・原川
松並木を抜けたところにある集落が間の宿・原川です。金西寺というお寺が左にあるのですが、こちらへの参拝客や茶屋を利用するお客さんで賑わったそうです。
こちらが金世寺。ここにある薬師如来像には包帯が巻いてあるらしいです。
金世寺の敷地に原川周辺のマップがあります。周りも見てみたいなとも思うのですが、時間がないので先へ進みます。
袋井市へ
原川を出ると原野谷川にかかる橋で県道253号線は国道1号線と合流します。
それほど大きな川ではないし、名のある川ではないのですが、何気なく一枚。川面に映る空がキレイです。
この橋を渡った左斜め前方向に東海道はつづいています。近くに国道1号線を横断できそうな場所がないため、一度次の交差点まで行き、戻ることしました。
ここが戻ってきたところです。左の細い道が旧東海道、ここから先ほどまで走っていた県道253号線が復活です。看板を見ると袋井市の文字が、いよいよ次の宿場も見えて来た感じしますね。
そして再び松並木が。掛川〜袋井間は東海道って感じのする道が続きますね。気持ちいいです。
そして県道413号と合流です。目の前に看板があります。
東新屋と書かれているんですが、何の街なのかよくわかりませんでした。どうも袋井宿にかなり近付いたようです。
先ほどの看板から少し進んだ新屋の交差点を右折。
すぐに、このふとん屋さんの前の路地へ右折です。
これがその路地です。写真左端に看板が出ています。
路地を抜けると袋井市の市役所が見えます。この先が袋井宿の入口。
目の前に川が流れていて、その先が袋井宿だそうです。看板によるとこの川にかかる橋は土橋だったとのこと。今はアスファルトで舗装された道ですが。
袋井宿に到着
ここが袋井宿の江戸見附跡です。左にど真ん中茶屋というちょっとしたお店があります。袋井宿は、東海道のど真ん中の宿場だからとのことでした。
こちらがど真ん中茶屋ですね、公園のような一角に宿場の案内看板と奥にある小屋が茶屋です。お茶をする時間がないので、ここはスルーしました。
しばらく進むと本陣跡に到着です。ちょっとした公園になっていました。
壁に本陣の説明が。比較的丁寧に書かれています。
宿場の真ん中に宿場広場という公園を発見しました。
こんな風に宿場の雰囲気を味わえる施設があります。なくなってしまった宿場の風景を再現する方法は様々ですが、こんな公園風にするパターンもあるんですね。
浮世絵 袋井宿
袋井宿の浮世絵は宿場を出たところにあった茶屋の風景。木の下で飛脚や籠の担ぎ手が休憩しているところです。
ちょうどこの辺りが浮世絵のモデルになったところだと思います。いい具合に絵と同じように傾いた木がありますね。ちなみにこの辺りが袋井宿の京方見附でもあります。
見附跡を過ぎると再び橋があります。橋と橋に囲まれた袋井宿を後にして、次の宿場を目指して進みます。
つづく
“東海道五十三次day6-②袋井宿から見附宿まで”
“東海道五十三次day5-⑦日坂宿から掛川宿まで”
“東海道五十三次day6まとめ・距離・時間・ルート・予算”
“東海道五十三次の旅「日本橋から京都」全行程まとめ!”