三島から沼津宿までは楽々とクリアすることができたブロンプトン東海道五十三次の旅day4。少し観光する余裕ができたので、この辺りでひとつ見ておきたいなと思っているところがあったんです。それが駿河湾。宿場は海から離れているので、一度、海岸線まで出てみることにしました。
ルート案内「6kmの平坦なコース」
沼津から原宿の間は、6kmの平坦なコースです。途中大きな道やJRを横断するときは注意が必要ですが、基本は住宅街の中を進むので安全です。見所は、街道上は特にないんですが、街道からは少し外れた千本松原や沼津港なんかはおすすめです。
千本松原と駿河湾
沼津宿の出口から南へ少し走ると、こういう松林と出会います。千本松原という名所だそうです。
海岸線まで出てくると、ずっと長い松原が続いています。なかなかの絶景ですね。
そして駿河湾です。奥に見えるのが伊豆半島。昔だったら街道から見られた景色かもしれませんが、いまは建物もあり街道からは見られません。
平坦な道をスイスイ進む
海岸線から街道に戻ってきました。ここから、この県道160号線を原宿へ向けてまっすぐ進みます。
道は平坦でまっすぐ、県道160号線から県道163号線へと変わりますが、交通量もそんなにないのでスムーズに走っています。
西間門という交差点です。ここは2つに道が斜めにクロスしている珍しい場所でした。奥側の小さい道が県道163号線&旧東海道です。
住宅街の中の道を進みます。前日の山道が嘘のような平坦な道が続きます。
松永一里塚
ブロック塀で囲まれていたので、危うく見逃しそうになったんですが、このお墓みたいなのが一里塚跡。周りは住宅街で特に特徴的なものはありません。
しばらく真っ直ぐ進むと東海道本線の遮断機が。ここで捕まるとなかなか開かないので、写真を撮ってサッと通過しました。
原宿に到着
ちょうどこの辺りが原宿の江戸方見附があった場所です。何にもないですね。
しばらく行くと大きなお寺が現れました。松陰寺というお寺だそうです。
臨済宗の中興の祖と呼ばれる白隠禅師ゆかりのお寺らしく、多くの大名が参勤交代の際に訪れたそうです。
すり鉢を松の木の上に載っけたというすり鉢伝説があり、実際にすり鉢をかぶせた松の木があるらしいのですが、中を見る余裕がありませんでした。
東海道は浅間信仰のある土地が多いのか浅間神社という同じ名前の神社がたくさんあります。ここ原宿にもありました。
この神社の前に「原宿」と書かれた記念碑があったので、ここで記念撮影します。このタイプの記念碑は静岡県に入ってから見るようになりました。
ここで神戸から来たマダムと遭遇。どうもお嬢さんがこちらに嫁ぐらしく、現地を見て、こんな何にも無いところで生きていけるんだろうかと心配されていました。幸せになっておられることを祈るばかりです。
地図によるとこの辺りが本陣跡なんですが、特に何もありませんでした。
こちらは明治から続く造り酒屋・高島酒造の販売店です。ここの酒「白隠正宗」を命名したのが江戸無血開城の前交渉をした山岡鉄舟だそうです。
こちらが高島酒造の醸造施設です。ちょっと一杯いただきたいなとも思ったのですが、さすがに飲酒運転はダメなのであきらめました。
この辺りが江戸方見附になります。ここにも表記しているものがないので、地図を元に写真撮影しました。ここで原宿は終了。次の吉原宿へ向けて出発です。
つづく。
“東海道五十三次day4-③原宿から吉原宿まで”
“東海道五十三次day4-①三島宿から沼津宿まで”
“東海道五十三次day4まとめ・距離・時間・ルート・予算”