西行や高杉晋作、坂本龍馬などあらゆる歴史上の偉人が通り、時代を生み出してきた東海道。
そんな人物のひとりになれるわけもないんですが、同じ道のりを進むことで、何か自分の人生に見つけれられるものがあるんじゃないかと思って、東海道を旅することにしました。
一緒に旅をするのは、折り畳み自転車ブロンプトン。途中で故障したり、怪我をしたり、トラブルに巻き込まれたりしたら、さくっと折り畳んで公共交通機関で帰ってこられる手軽な自転車です。
華奢に見えますが、これで世界旅行をする人がいるくらい頑丈。事故に合わない限りフレーム自体は大丈夫!と自転車屋さんからもお墨付きをいただきました。
トレーニングで山手線一周、東京湾一周を経験
過去の記事で山手線一周や東京湾一周をしていますが、それ以外にもトレーニングで東京周辺を走り回りました。東京はアップダウンがそこそこあり、交通量も多い街。東海道の旅に向けたトレーニングには最適だったなと思っています。
疲れにくい速さはどのくらいか、長く漕いでいける速さはどのくらいか、自分のカラダとの相性を測りながら、楽しくトレーニングできたのはとても有意義でした。
そしていよいよ主目的、東海道五十三次の旅へ出発します。
スタートの日本橋
高鳴る胸を抑えながら東京メトロ・日本橋駅を降りて、日本のすべての道が始まる場所・日本橋へと向かいます。
こちらが日本橋をイメージした記念碑。この旅で最初に見た記念碑です。
解説文によると、日本橋ができたのは徳川家康が幕府を開いた時期だと言われているそうです。五街道の起点として、また水運の重要拠点として、江戸の経済の中心だったとか。
いまの橋は明治44年に完成したものだそうです。何気に通っていた橋も歴史を知ると面白いものですね。
日本の道の起点 道路元標
次に道路元標という明治以降に作られた道路の起点に関する碑文です。これは橋の北西にあります。
こちらが道路元標のレプリカです。本物は橋の真ん中に埋まってます。こんな金属製なんですね。
こちらが里程標といって、道路元標から各都市がどのくらい離れているのかを表記してある碑文です。目的地の京都までは503km。これから、この距離を走破するんだ!と思うとドキドキします。この時は、まさか本当に京都まで行けるとは思っていなかったのですが・・・
ちなみに道路元標の本物は、この写真の道の真ん中。日本橋の上に埋め込まれています。
拡大するとこんな感じです。もし日本橋に行く機会があったら実物をご覧ください。
浮世絵 東海道五十三次とほぼ同じ場所で撮影
この道中では、安藤広重が描いた東海道五十三次の絵とほぼ同じ場所で撮影しています。時間の関係で構図まで同じにできなかったのですが、合わせてご紹介していきます。
浮世絵 日本橋・朝之景
東海道五十三次の最初、日本橋の絵です。朝、木戸が開き大名行列がやって来ます。手前に魚を担いでいる人がいますが、日本橋の脇には、日本最初の魚河岸があったので、このような魚売りがいたそうです。出発にふさわしい絵ですよね。
現在の日本橋がこちらです。広重の絵とは逆側から撮影しています。同じ構図で撮ろうとすると逆光だったので・・・高速道路の下に押し込められていて少し窮屈ではありますが、この日も日本橋は役目を果たしていました。
街灯になっている勇ましいドラゴンにお見送りされつつ、いよいよブロンプトン東海道五十三次の旅、出発です。
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“東海道五十三次day1-②日本橋から品川宿まで”
“東海道五十三次day1まとめ・距離・時間・ルート・予算”
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