写真撮影の仕事を頼まれたのでα7M4を購入したんですが、せっかく動画も撮影できるカメラなので、手ブレを抑えて滑らかな動画を撮影したいと思ったので、ジンバルを購入しました。それがDJIの「RS3 mini」です。軽量コンパクトなのに実用的なジンバルでしたので、今回はこの機種についてご紹介していきたいと思います。
RS3miniで撮影した動画です
東京に出張旅行した時にジンバルを使いながら撮影した動画です。ドローンショットっぽい映像は、ジンバル用の一脚を使って撮影しました。街中でジンバル歩きするのが恥ずかしかったので普通に歩いたので多少上下動を感じる場面もありますが、かなり滑らかな映像になっていると思います。ほぼ練習せず、ぶっつけ本番で撮影したにしてはいい感じになりました。
RS3 miniを選択した理由
まずはRS3 miniにした理由を3つ書いていきたいと思います。
持ち運びに便利な軽量コンパクトボディ
本当はRS3を買おうと思ってたんですが実際にモノを見るとサイズがでかいです。お仕事用だけならいいんですが、風景や街撮りなどの作品作りにも使いたかったので、できるだけコンパクトで持ち運びに便利なRS3miniを選びました。
小さいのにパワーがあるモーター制御
こういうコンパクトなジンバルはモーターパワーが弱くブレを抑えきれないことが多いんですが、この機種はモーターパワーがかなり高く、ブレを抑えることができます。TAMRONの17-28mm f2.8という軽いレンズで撮影したのですが、重いレンズでも十分いけると思います。
自動キャリブレーション
コンパクトな分、電源を入れる前の重量バランスはシビアに設定しておいた方がいいのですが、その後のキャリブレーションはワンボタンで行えます。ちょっと微妙なバランスで撮影してるなという時にキャリブレーションボタン一発で、なんとかなることが多いのもこの機種を選んだ理由です。
開封の儀
開封です。今回、使用回数の少ないものを中古で購入しましたので、新品とは少し違うかもしれません。
外箱です。高級感あるシンプルなパッケージで、売りのポイントである795gという表記をしっかりと入れていますね。
中はこんな感じです。取説等と本体、スペーサとして使っている箱の中に付属品が入っています。
折りたたんだ本体です。かなりコンパクトにまとまるんですが、すぐ使用できる形状にすると出っ張りが出てきます。頻繁に出し入れしない場合は、カメラを載せる部分を分解してコンパクトに運ぶことをおすすめします。
付属品です。USBケーブルやミニ三脚、カメラ側につけるプレートです。プレートはアルカスイス互換なのかなと思ったんですが違うみたいです・・・
取説などです。説明はかなりあっさりなので、youtube動画で使い方やセッティングは見た方がいいと思います。
使ってみた感想と注意点
冒頭で置いていた動画と同じRS3miniでテスト撮影した動画です。実際の使用感がわかるようにちょっとフラフラしたところや、動かし方を迷ったところも入れています。ジンバル歩きせず、普通に歩いてこの感じなので、ジンバル歩きをするとかなり滑らかな映像になりました。
パワーは十分、モードの使い分けが重要
ジンバルのパワーは十分なので、人間側の技術や体を鍛えることの方が大切だと思いました。縦揺れの少ない歩き方やジンバルの動作モードを撮影したいカットに合わせて変えた時は一番安定して使えますので、よく説明書を読んで使った方がいいです。旅行動画などには十分な性能でしたが、ダンベル持って持ち歩いているくらいの重さですので、筋力は鍛えておいた方がいいです。
重量バランスは良くチェックする方がいい
youtubeの動画でレンズをズームしてもバランスが取りやすいという人がいましたが、意外に重量バランスはシビアな印象です。モーターパワーが強いし、自動キャリブレーションのおかげで少々重量バランスが崩れていても使用できるのですが上位機種と比べると微調整はしておいた方がいいと思います。特に画角を変えて撮影するときに微調整するようにしました。
【注意】収納時にアームが干渉する
ジンバルにゴムのプロテクターがついている箇所が、実際にジンバルを載せるてバランス調整すると当たる場所でした。カメラをつけたまま最小サイズに折り畳めないのは欠点のひとつだと思いました。
ただアームが干渉しない位置でロックをかけられるので、撮影間隔が短い移動では、この斜めロックを使うことが多かったです。
3種類のロックポジション
上位機種のRS3は自動でロックがかかる優れものですが、RS3miniは手動でロックをかけることになります。ジンバルの電源をオフにするとフラフラするので、移動中は必ずロックかけておいた方が事故防止になります。
ロックは各稼働部で2ヶ所かかるところがあります。
使用状況と同じロックモード
使用環境に一番ちかいロックモードです。短い移動でロックを外してすぐに使いたい時に有効です。
カメラ搭載で最小サイズのロックモード
こちらはカメラをつけた状態で最小サイズになるロックモードです。アームを斜めでロックして干渉しないようにしつつ、コンパクトにすることができます。移動するけどカメラは外したくない時はこの形でザックに収納したりしました。
収納時の最小サイズのロックモード
重量バランス調整を全部リセットして最小サイズにした時のロックモードです。全体的にコンパクトになるんですが、次に使う際に再度バランス調整を全体的に取る必要があるため、長い移動時などジンバルを使わない時にこの形にするとことがありました。さらにコンパクトにするためにカメラを載せる部分をバラす方法もありますが、面倒なので最近はしてません。
ドローン風撮影にはカーボン製1脚を使用
上記の動画でドローン風撮影をしている箇所があると思いますが、それはManfrottoのFast GimBoomというジンバル専用の一脚を使って撮影しました。115cm伸びるのでジンバル入れて3mくらいの高さからドローンショットを撮ることができます。普通の一脚だとしなって揺れるので全然ダメでだったので、ちょっと高かったんですがカーボン製で強度と軽量を兼ね備えたこの商品を購入しました。
キレイな旅行動画を撮りたい人におすすめ
ミラーレス一眼で動画撮影をしながら旅するにはいいジンバルだと思いますが、旅の荷物が重くなっていくし、撮影することが旅の目的になってしまいそうになります。ただキレイに旅の思い出を残したい人には最適な軽量ジンバルだと思います。
軽くてちゃんと使えるジンバルが欲しい場合はベストな選択になると思うし、とても扱いやすいのでジンバル初心者の方にも最適だと思います。
ぜひ一度、使ってみてはいかがでしょうか。