三島宿を出発し、ひたすら平地の道を吉原宿までたどり着いたブロンプトン東海道五十三次の旅day4。吉原のB級グルメ「つけナポリタン」を食べてパワー補給!次の蒲原宿へと出発します。
目次
ルート案内「12kmの川&丘越えコース」
吉原宿と蒲原宿の間は、12kmある川越え、丘越えコースです。
吉原宿から富士川まではほぼ平地で県道396号線を中心に右へ左へと振られます。その後、富士川にかかる橋を渡りますが、橋の上は路肩がほとんどないので、自転車は車道ではなく、歩道を走った方が安全だと思います。最後に丘を越えて蒲原宿に到着するんですが、途中、新幹線の線路下を潜る狭いトンネルがあるので注意してください。
見所は、富士川を渡河したあたりからの街道です。間の宿・岩渕や蒲原宿は古い建物も残っていますし、現存する岩渕一里塚もあります。機会があればもう一度行ってみたいコースです。
住宅街の細い道を進む
旧東海道は南西に向けて道が伸びているのですが、新しい道は南北にできてるため、しばらく大きな道と新しい道が斜めに交差します。
錦町の交差点。青葉通りという大きな通りを横断して、目の前のピンクの建物があるあたりが旧東海道なのでそちらを目指します。
高島とういう交差点を右折します。ここからは県道396号線に入り西方向へ。
県道396号線はまっすぐに続いているのですが、旧東海道は住宅街を通る目の前の細い道を北へ。
住宅街を少し進むとすぐに左折して西へ。
かなり閑静な住宅街になって来ました。家は新しくなってますが、街道の雰囲気があります。
目の前に中央分離帯が。向こうに道が見えるので、ちょっと迂回します。
迂回するときに北を見ると、先ほどまで見えなかった富士山の頭だけが見えています。
旧東海道らしい道から、県道396号線に合流すると見せかけて次の信号ですぐ左折。再び細い道に入ります。
市場一里塚跡
先ほどの交差点から少し進むあるのが市場一里塚跡が現れます。花壇になって綺麗な花が咲いていました。
東海道は富士市の市街地へ
だいたい東海道沿いの大きな街はかつて宿場だったんですが、富士駅周辺は全く関係のない新しい街。東海道は通り抜けるだけです。
市街地は一瞬で終わり、すぐに住宅街が広がる旧東海道に戻ります。
大きめの幹線道路・県道386号線と再び合流。前に電車が走ってますね。身延線といって富士市から甲府まで続く路線らしいです。機会があったら乗ってみたいです。
しばらく進むと、再び道386号線と分岐。東海道は脇の細い道へ。
脇道をしばらくするとまた再び元の道へ戻ります。この先が富士川です。
富士川を渡る
これが富士川です。長野、山梨、静岡と流れる大きな川なので、川幅もありますね。パッと見た感じ水量は少なく見えますが、大雨が降るとこの川幅いっぱいに水が流れるんでしょうね。
昔は富士川を船で渡ったそうですが、現代は橋を渡ります。車道の脇を走ってきたのでそのまま車道を走りましたが、右側に歩道がありました。自転車は、そちらを走る方が安全だと思います。
橋はめちゃくちゃ長いし、下を見ると結構高さがあります。ちょっと怖かったです。
富士川を渡河すると登り道へ
富士川を渡りきったところです。現在の橋の位置と旧街道がずれているので、少しだけ北に移動します。
ちょっとした商店があり、目の前に一方通行の標識が見えると思います。そこが旧東海道です。
ここからはしばらく上り坂になります。振り返ってみると富士山が先ほどより頭を出していますね。頭を雲の上に出しという歌を思い出しました。
坂はそこそこ傾斜があります。周りの家もかなり懐かしさを感じるものになってきました。
間の宿・岩渕 本陣あと
この辺りが間の宿・岩渕というところだそうです。富士川を渡る準備をする人々で賑わったとか。写真は本陣だったところです。
久々にこういう昔の建物が残っているのを見た気がします。大きな宿場は、戦災や都市化で古い建物がなくなっていますから。
近くにあった郵便ポストもかなり懐かしいカタチ。
現存する岩渕の一里塚
目の前に大きな木が見えてきました。ここは現存する岩渕一里塚です。
史跡を表す看板が3つも。建てすぎではないかなと思ったりもします。
緩やかな登りを進む
一里塚を過ぎると、古い町並みから閑静な住宅街に変わってきました。道は緩やかな上り坂なのでスイスイと進めます。
右手に高速道路を見ながら道は進みます。
中之郷と書かれた記念碑がありますが、調べても歴史的なことが出てきませんでした。なんで立っているんだろう。
新幹線の下をくぐる
こういう閑静な住宅街をクネクネと曲がりながら進んでいくこと数分。
なんと道が途切れて新幹線の線路とぶつかってしまいました。
近づくとすごく小さなトンネルが。かろうじて東海道をつなぐ細い道です。
小さなトンネルを抜けると、少し懐かしい雰囲気のある集落が広がっています。
消火栓もレトロなカタチですよね。
そんな集落を抜けると山道へ。
左は高速道路。東海道が並走しています。本当はこの高速道路を横断する形で旧東海道が通っていたんだと思います。
高速道路を渡る陸橋を越えて、再び住宅街へ。
この辺りから道は下り坂に変わります。道の先にわずかですが海が。
浮世絵 蒲原宿
なんの変哲もない蒲原宿への坂道。ここが浮世絵のモデルになった場所とされています。何も目印がないので、一度通り過ぎてしまいました。
宿場町をバックに雪景色の中を進む3人の姿が描かれています。こんなに雪積もる土地じゃない気もしますが、絵画自体はシリーズ中の傑作とも言われているそうです。
蒲原宿に到着
浮世絵のモデルになった交差点から少し進むと菅原の一里塚跡があるんですが、発見できずスルー。さらに少し進むと蒲原宿の江戸方見附に到着です。常夜灯が目印。
ここに宿場の入り口の木戸があったそうで、この常夜燈も宿場の入り口を照らす灯りとして使われていたそうです。
当時も夕暮れに辿り着いた旅人が、この灯を見て安心したのかもしれせんね。
とりあえず、ここでブロンプトンと記念撮影。
蒲原宿の街並み
蒲原宿は古い家屋もあり、昔の宿場町を感じさせてくれます。観光地化もそれほどされていません。
この古い家屋が、当時、旅籠として使われていた和泉屋さんの建物です。
案内文によると地震にも耐えた家屋らしく、江戸時代からずっとここにあるそうです。
確かに二階の欄干なんかが、時代劇で見る旅籠の雰囲気を醸し出していますね。実はこの建物の前に本陣があったんですが、撮影するの忘れました。連日の旅の疲れがこういうところに出てますね。
そしてここが蒲原宿の京方見附、西木戸の後です。だいぶん陽も傾いてきました。どこまで行けるのか頭の片隅で考えながら、次の由比宿へと急ぎます。
つづく
“東海道五十三次day4-⑤蒲原宿から由比宿まで”
“東海道五十三次day4-③原宿から吉原宿まで”
“東海道五十三次day4まとめ・距離・時間・ルート・予算”
“東海道五十三次の旅「日本橋から京都」全行程まとめ!”