ブロンプトンでの東海道五十三次の旅も4日目。前日は箱根峠越えでかなり疲れましたが、ホテルで爆睡してリフレッシュ!少し疲れは残っていますが、東海道の難所をクリアしたし、ここを越えればあとは楽と聞いていたので、スイスイと進めればいいなとこの時は軽い気持ちで思っていました。
目次
ルート案内「6kmの平坦なコース」
三島宿から沼津宿の間は、非常にフラットな6kmのコースです。前日に地獄の箱根越えを体験したので、正直ピクニック気分で進むことができました。
最初に県道145号線を進み、境川を越えて伊豆国から駿河国へ。後半に走る県道380号線は交通量が多いため事故には気をつけてください。
見所は、片側が現存している伏見の一里塚と頼朝と義経が出会ったときに座ったとされる対面石がある長沢八幡宮です。
沼津といえば漁港なので美味しい魚を!とも思ったんですが宿場町からは少し離れているので行かれる方は、その後の行程や時間を考えて観光しましょう。
三島宿を出発
ホテルで朝食を済ませたあと、前日の本陣跡からスタートです。
到着した時は疲れ果てて周りを見ていませんでしたが、本陣あとは公園のようなスペースになっていました。観光客用でしょうか、みしまるくんという謎のキャラクターたちとの顔出し看板が出現。
そして三島の街中を進みます。この辺りはまだ市街地ですね。
ほどなく住宅街へ。徐々に街道の名残が現れてきました。
そして街道らしい馴染みの道へ。右手の灯籠が街道の雰囲気を高めています。
ここが三島宿の京方見附付近です。ここから沼津宿へ向けて出発。県道145号線を進みます。
境川を越えて駿河国へ
しばらく進むと小さな川がありました。ここが伊豆国と駿河国の境川です。
ここには千貫樋と呼ばれる水道橋が川にかけられているそうです。戦国時代に今川、武田、北条が甲相駿三国同盟を結んだ際に北条側から今川側への引出物として引かれたという説が有力らしいです。あとから調べたのですが、現在はコンクリート製の樋がこの付近を通っているらしいです。いつの時代も水は政治に大切なんですね。
伏見の一里塚
街道沿いの道を進みます。この辺りは街路樹がちゃんとあり涼しいです。
しばらく行くとお寺が左右にあるところに到着します。ここが伏見の一里塚。一応両サイドの一里塚が残っているように見えますが、左側は復元されたものです。
左側のキレイな一里塚が宝池寺の一里塚です。こちらは復元したもの。
立て看板によると、長年の風雨で壊れていたものを昭和60年に復元したそうです。またここには立場も設けられていて、多くの人々が休憩に利用していたとのことでした。
そしてこちらが右側です。庭の一部になってるようですが、現存する玉井寺の一里塚。反対側は復元だけど、こっちは昔のままですと書かれています。なんでしょう、反対側とのライバル意識があるんでしょうか。
どちらにしても貴重な一里塚を残そうとしている土地はいいところだなと思いました。
源頼朝、義経が再開した対面石
一里塚からしばらく進むと対面石という聞きなれない言葉が書かれた看板が。少し街道から外れて行ってみることにしました。
この八幡神社というところに、源頼朝と義経が出会った際に座った石があるそうです。
神社の奥に行くと二つの石がありました。これが対面石です。奥の方が一段高くなっているので、頼朝が座った石でしょうか。
案内板を見ると頼朝が食べた柿が渋柿だったらしく、そこに吐き出したタネが二本の木になりクネクネと絡まるように育ったらしいです。
この木が柿の木なんでしょうか。いろんな伝承もカタチになったものが残っていると面白いですね。
こちらが神社の本殿。
オートドアの中に説明書があるとのことでしたが、朝早かったからか扉が開かず・・・諦めて、街道の旅に戻りました。
黄瀬川を渡り大きな道と合流
対面石を見たあと、再び街道への道へ。木瀬川橋という川を渡ります。この辺りが宿場間の中間地点。
川幅はそんなにないのですが、水量は多いです。雲に隠れていますが、富士山が見えます。
OSADAという服屋さんでしょうか。この店のところで交県道380号線という大きな道に合流します。
4車線あるので交通量が多いです。路面の状態もそこそこいいので軽快に進めます。
この道に慣れてきたところで、国道380号線と旧東海道との分岐が現れました。4日目になると道の構造だけでわかるようになります。もちろん細い方へと進みます。
沼津日枝の一里塚
住宅街の中の道を進むと小さな公園を発見。
ここに再現した一里塚がありました。
案内板によると、戦前まではここに一里塚の榎が茂っていたようなのですが、枯れてしまったため、現在は新しく植えたもののようです。
その横に謎の石が保存されていて、めっちゃ気になってました。玉砥石と大きく書かれています。
1200年ほど前に玉を磨いた石らしいです。一里塚より案内板が大きいのは、時代が古いからでしょうか。
一そんな一里塚のある公園をすぎてしばらく進むと、先ほど別れた県道380号線と合流します。
沼津宿に到着
県道380号線沿いにしばらく進むとトヨペットのお店が見えてきます。この辺りが沼津宿の江戸方見附があった場所。またこの辺りが浮世絵のモデルとなった場所です。
浮世絵 沼津宿
狩野川沿いに宿場へと続く街道が描かれています。
同じ角度で撮影するとこのような感じでしょうか。狩野川も宿場も見えませんが、方向はこんな感じです。
曲輪通りと沼津城
宿場内に入ると、東海道は県道380号線と分かれて石畳の道へ入っていきます。
案内看板によるとこの通りは沼津城の曲輪という城砦の一部であり、また狩野川を使った水運の拠点としても発展していた場所だそうです。
特に目立つものがあるわけでもなく、ひたすら石畳の道が続きます。
沼津城があった場所は、ちょうどこの辺りのようです。なんの面影もないですね。
沼津の商店街から本陣跡へ
石畳の道が終了し、曲輪通りから商店街のある大きな道に出てきます。
沼津駅から離れているからか、すぐに商店街は終わりビジネス街に。
目の前の大きな建物がスルガ銀行の本店です。ここを右折して、すぐに左折します。城下町らしいクランクです。
そして宿場の端ギリギリに本陣跡がありました。この碑文以外は特に何もありません。
この辺りが沼津宿の京方見附があった場所です。ここで沼津宿は終了。次の原宿へと向かいます。今日は平地が多いので、ガンガン進んで行けそうです!
つづく
“東海道五十三次day4-②沼津宿から原宿まで”
“東海道五十三次day3-②箱根宿から三島宿まで”
“東海道五十三次day4まとめ・距離・時間・ルート・予算”
“東海道五十三次の旅「日本橋から京都」全行程まとめ!”